2015年7月25日土曜日

なべこの部屋#01 「学指揮なべこ&コンミスボビー」

●なべこの部屋●

CMSの人々はいったいどんな人たちなのか。部室で繰り広げられる他愛もない会話を対談形式でまとめた企画です。

第1回 「学指揮なべこ&コンミスボビー 新世界編」


〈登場人物〉
なべこ:学指揮でありオーボエ担当。対談がしたいと言い出した張本人。会話を変な方向に持っていくのが得意。
ボビー:家にクラシックのCDが大量にあるコンミス。髪を切ったらボビーになった。変な方向に進む会話に対応するのが得意。

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"どこかで聴いたことがある新世界っていうのじゃなく、CMSの新世界に"

な:今回は新世界とドヴォコンとスラブ舞曲の1番ですか?
ボ:そうですね。
な:いやぁ、今回オールドヴォルザークということで音楽に統一性を持たせるのが以前までのプログラムと比べるとだいぶ楽そうですね。
ボ:っていう声もありますよね。
な:コンミスとしてやっぱりボビーさんはどう思いますか?
ボ:まあ、やっぱりドヴォルザークの新世界っていう、クラシック名曲アルバムとか絶対に入っているような曲でお客さんも耳にしたことある曲じゃないですか。だから、どこかで聴いたことがある新世界っていうのじゃなく、CMSの新世界にできるといいですよね。あと、みんな知っているだけに間違えたらすぐ分かっちゃいますよね、これじゃない、って。
な:あ、これじゃない感ね。
ボ:これじゃない、あれじゃないってなりますよね。
な:そうですね、ドラゲナイ。
ボ:今のカットで(笑)。逆に春コンでやったラフマニノフとかだと、みんな違うことしてて複雑だから間違いもそこまで分からないですよね。
な:そうですね(笑)。
(ここで管打リーダー、情熱大陸を流し始める)
な:今回は中プロに組曲系じゃなくコンチェルトがくるって珍しい展開ですよね。
ボ:10年ぶりだそうですね、前回はラフマニノフのピアノコンチェルトで。
な:今回は向山先生ですよね。僕、職場N響でして、まさかそこのチェロトップがね、来てくれるなんて、同じN響で働いてる身として嬉しいです。まあ、僕は事務なんですけど。(※なべこさんはN響でバイトをしています)

"ドヴォルザークはオーガニック系"

ボ:じゃあ、曲について話していきましょうか。学指揮のなべこさんはこの新世界という曲にはどんなイメージを持っているんですか?曲想とか…。
な:曲想とかですか。(ここで情熱大陸のサビにさしかかる)いや、僕はとても土着的なイメージがやっぱりあると思うんですよね。ドヴォルザークの音楽ってとてもメロディックなんですけど、芋くさい女を好きになる男の気分がすごくよく分かるというか…。
ボ:あー、私も分かります。なんか田舎の幼馴染が良く見たらかっこよかった、みたいな。
な:そんな感じですよね、素朴な可愛らしさを新世界から感じますよね。
ボ:等身大ですよね。
な:そう。
ボ:ラフマニノフとかチャイコフスキーとかっておんなじ人間だけど、
な:Diorとか着てそうですよね。
ボ:あいつ、こじゃれてんなーみたいな。
な:だけど、ドヴォルザークはオーガニック系ですよね。
ボ:この季節になるとTシャツに短パンとか。チェコですしね、郷愁を漂わせるというか。
な:ほんとにね、民族的なところもありますし。いいんですよね、飾らないあなたが好きみたいな(笑)。

"コーラングレって楽器を知らなくてもあの曲は知ってますよね。"

な:真面目なことを話すとね、ドヴォルザークって作曲家の、楽器の持ち替えですか、結構きついんですよね。
ボ:1stオーボエですしね、なべこさん今回。
な:そうなんですよね、普通2ndが持ち替えたり、またはアングレ専門奏者がいるんですけど。ドヴォルザークの8番とかだと、たった2小節のためにイングリッシュホルン持ってこさせますからね、彼。(アングレ、コーラングレ、イングリッシュホルンは全て同じ楽器をさします)
ボ:そのときアングレ奏者に好きな人でもいたんですかね。
な:いや、多分嫌いだったんでしょうね。荷物が一気に3倍くらいに増えますからね。まあ、新世界のソロは、いいんですけどね。
ボ:あの2楽章のアングレソロ。コーラングレって楽器を知らなくてもあの曲は知ってますよね。
な:あれは絶対知ってます。コーラングレがない学校でもアルトサックスで吹くんですけど。
ボ:私の中高の…(笑)。
な:アルトサックスで吹くと、ちょっと面白いですよね。一気にスイングしたくなりますよね。
ボ:夜のジャズバーかな、みたいな(笑)。
な:あと、「とおき山に日は落ちて」って言う人。
ボ:いますね。ドヴォルザークの「家路より」って言う人とか。
な:そんな山のあるところが帰り道だったんでしょうかね皆さん。そんな訳ないですよね。普通帰り道に山はないですからね。あれを朝から吹くときの気分って結構すごくって。僕ほんとに朝から吹いてたんですけど、今日。もう吹いてた時は帰りたかったですね。

"コンセプトは「機関車」"

ボ:新世界って2楽章が有名じゃないですか。4楽章も有名で。
な:CMで使われたりとか。
ボ:私は1楽章が結構好きで。
な:あそこですか、フルートがオーボエを殺しにかかってくる(笑)。
ボ:そこもですけど、Allegro moltoとか。
な:あー、あそこですか、ホルン34番の。(歌って見せる)
ボ:今回、指揮者の井﨑先生にコンセプトは「機関車」って言われたんですよ。私ずっと曲の中でどこから機関車になるのかなって考えてるんです。まずAllegro molto 1小節前でチャラララーンってあるんですよ、fpで。そこが汽笛っぽいんですね、発車のベルっていうか。ベルないですけどね。
な:機関車乗ったことありますか、ボビーさんは。

ボ:ないですね。
な:ないんですか、僕はあるんですよ。北海道の大沼で。機関車走っててほんとにモクモクと煙を出してて。それを聞けば分かると思うんですけど。そんな生易しいものじゃないですね。
ボ:私、機関車はディズニーランドのアドベンチャーランド走ってるあれしかないですね。
な:あれは電車ですよね。あれ、山手線と変わらないですよ。
ボ:…そうですか。
な:やっぱり機関車は4楽章じゃないですかね。4楽章の冒頭とか(歌って見せる)あれは機関車です。
ボ:ホルンのね、1楽章の2/4のところが旅が始まったってイメージなんです。2楽章は「世界の車窓から」って感じしますよね。
な:全部機関車なんですね(笑)。3楽章はどういう機関車なんですか?
ボ:3楽章は困ってるんですよ。
な:3楽章はうまい具合にダイアルが合わない中央線と山手線みたいな感覚しません?あの、絶対合わない感じ。乗り換えがめんどくさい。新宿駅のあれ、どうにかなんないんですかね。
ボ:遅延しちゃって乗りたい電車に乗れなかったり…
な:中央線の快速と山手線が微妙に遠いのほんとに困る。
ボ:(笑)。まあ、新世界はそんな感じですね。

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どうも、みほるです。突然現れた対談企画どうでしたか?
ディープすぎるって?そんなもんですよね!笑
はたしてCMSの新世界はどう仕上がるのか?3楽章のダイアルは上手くかみ合うのか?
是非お楽しみに!
こんな感じでCMSの雰囲気を伝えられたらな、と思います!
なーんて、言ってるけど実はこれの発案者、なべこさんなんですよね 笑
だから「なべこの部屋」ってタイトルをくれてやりましたよ←
今までのブログ形式とこうたいごうたいで(私のネタの在庫が尽きるまで)続けるつもりなのでー、お楽しみにー!

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