2015年11月18日水曜日

CMSな日々@自宅

美容室にて、
美容師「前髪は眉下くらいですかー?」 私「じゃあ、はい」
美容師「段入れるとはねちゃいますもんね、段少なめにしましょうか」 私「じゃあ、それで」
美容師さんが提案したとおりにお願いしたのに、なぜか前髪は眉上になったし、後ろも大いにはねてるんだけど、どういうことなの 笑 
なのに、私がシャンプー変えたことだけは百発百中で当ててくるんだけど、どうしてそこだけ鋭いの 笑
当分誰にも会わないからいいんだけどさー

え、CMS関係なくない?と思ったそこのあなた。大正解です。ただいま期末期間のためCMSの練習がありません。だからCMS関連で書くことがあんまりない。
ちなみに私は本日のレポート提出と本の返却により、無事期末が終了いたしました!イェイ!勝ち組!
そして期末期間であるがために皆忙しいと思うので、ブログの依頼をしておりません!おーまいがっ!
仕方がないので久しぶりに私が書こうかな

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しばらく練習がないので家で練習するためホルンを持ち帰ってきました
金管楽器なのに家で練習できるのか、って?
できるかできないじゃない、するんだ!(ご近所の皆様大変ご迷惑をおかけしております。土下座)
それはいいとして、練習の他にも目的があって持ち帰ったんです。

それは、ズバリ、管内清掃のため!

最近3番ロータリー(薬指でおさえるレバーによって動く部分)が重くなっちゃってたので、自分で洗ってみました!
抜き差し管に塗ってるグリスがロータリーの中に入ると動きが鈍くなっちゃうことがあるそうで、それは油汚れなので洗剤で落ちるんだとか… ロータリーの動きを軽くするためのロータリーオイルをさす時に上手くさせなくて重たいグリスを巻き込んでロータリーに流れちゃう場合があるみたいです。

洗剤で落ちるんなら自分でやってみよー!ということで、流し台の前でホルンを持ち、スタンバイOK!
取り敢えず、あらゆる管という管は抜き、ベルも外しておきました。ぶつけても危ないからね!
そして、食器用洗剤とお湯を3番ロータリーに流し込みます。油汚れにはお湯ですよね!
すると、
なんということでしょう、あーんなに重たかったロータリーがここまで軽やかに!
匠の技だ、と思ったのも束の間、お湯によって暖められて動くようになった油も、時間がたつと冷えてまた重たくなってしまいました。
でも、お湯で軽くなるってことは、異物が入っているわけではないことが分かったので、これは自力でどうにかなるはずだ、と確信←
ここから私と油の戦いが始まったのでした。

お湯と洗剤でどうにかなるはずだ、と懸命に何度もロータリーに洗剤を入れ、洗剤が流し切れていなくてもそれが固まってしまうかもしれない、と懸命にお湯で流しました。
今度こそ、いいだろう、と勝利の手ごたえを感じ、一晩乾かしました。
翌朝、勝負の結果を確認するため、レバーを押してみると…
ちょっと軽くなったけど、まだ重い…!
絶望の淵に立たされた私の視界に、ちらりと何かが映りました。

「…ロータリーオイル」

これって、うまくさせないとグリスをロータリーに流し込んじゃって重くなっちゃう代物だよね?!
でも、でも、もう解決策が思い浮かばないよ!
悩んだ末、私はオイルを手に取りました。
そして、緊張の一瞬。
3番ロータリーにオイルを2滴さしました。

恐る恐るレバーを押してみると…
なんとも、軽い!
これはグリスを巻き込まなかったってことだよね?!
私は管内清掃において圧倒的勝利をおさめることができたのでした。

おしまい
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皆さんもせっかくの機会なのでメンテナンスとか出してみるといいかもですねー
さて、秋休みは全体の練習がないので申し訳ないのですが12月までブログはお休みします。
11月は2回しか更新してなくて心苦しいのですが、12月はまたちゃんと書きます。
お楽しみに!
〈みほる〉

2015年11月11日水曜日

初めての学指揮!/暗号の裏に見える理屈

イギリスが誇る劇作家シェイクスピアの悲劇はどれも有名ですが、文学を勉強していない人でも知っている作品といえば「ロミオとジュリエット」であると言っても過言ではありません。
イタリア、ヴェローナを舞台に、モンタギュー家とキャピュレット家という敵対しあう家系に生まれたロミオとジュリエットが恋に落ち、最後は二人共死んでしまうという悲恋の物語は言わずもがなでしょう。

え?みほるさん、久しぶりに出てきたと思ったら真面目になったね、って?
いやー、最近レポート書いたり、テストで記述式の解答書いたりすることが多かったのでレポート口調が染み付いてて、なんちゃって 笑

それはいいとして、あの有名な「ロミオとジュリエット」を題材にした幻想序曲「ロメオとジュリエット」を春コンで演奏するのでちょっと説明を載せてみましたー
そう、さっき書いた通り、14歳の女の子と16歳の男の子が、出会いからたった2日間で結婚し、挙句、出会いから5日後には連絡不十分により時間差で心中してしまうという世界を代表する恋愛悲劇です。死んだフリをするときに連絡は大事ですね、皆さんも気を付けましょうね。
さて、きっと皆さんの頭の中で、曲名に「ロメオ」と表記されていることに、「ああ、ロメオ、ロメオ。どうしてあなたはロメオなの?」という疑問が渦巻いていることでしょう。
それは、Romeoをラテン語読みしたのがロメオで、英語読みしたのがロミオだかららしいですよ。(Wikipedia参照)

今日は、この間学指揮デビューしたドンさんをせっついて書かせ…、いえ、書いていただきました。
気分は闇金取り立て屋!

最後は演奏会に繋がりそうな部分を「ロミオとジュリエット」のプロローグからちょこっとだけ引用をば…

Is now the two hours' traffic of our stage -
 The which, if you with patient ears attend,
 What here shall miss, our toil shall strive to mend.
〈みほる〉
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ドンです。ジョヴァンニじゃありません。

何を書こうか書きあぐねて、ブログマスターの人にせっつかれながらこれを書いています。気分は売れっ子小説家!

みほるんさん本当にすみません。(切腹土下座)


先日は"幻想序曲「ロメオとジュリエット」"(ピョートル・チャイコフスキー作)の初めてのtuttiでした。

ドンはこの曲で、学指揮を務めさせてもらっています。ちゃんとしたオケの指揮なんて、もちろん初めてです。
いやー、最初は緊張しました。指揮台に立つ前はもうバクバクでした。

それでも意を決して指揮台に立つと、みんなの顔がよく見えます。みんながこちらを見ている。
みんなに見られている感覚は、恥ずかしいような、怖いような、不思議な感覚です。
指揮棒を構えます。急に空気が変わります。
最初の一音を飾る、木管の真剣な表情。木管セクションと目で会話しながら……。
さあ、息を吸って、一振り。

音が並んで、ロメオとジュリエットの世界が、一つづつ、作り上げられます。
聖ロレンツォの悔悛を表すと言われる、木管のコラール。それが終わると、弦楽器にバトンが渡されます。
緊張の中、チェロとコントラバスの低音が浮き出てきます。それが段々とリレーされていきます。

そこから先は正直、僕もあまり覚えていません。
いや、覚えてないと言ったら嘘になりますが、2時間のtuttiが、ふと我に返ってたら終わっていました。
tuttiが終わり、体に満ちる疲労感。でも、悪い疲労感ではありませんでした。


初学指揮の様子


楽譜って面白いんですよ。学指揮tuttiの準備のために、最近ちゃんとスコアリーディングしてるんですが、なんだか読んでいて小説を読んでいるような気分になります。
僕も訳知り顔で"ここの和音がー"とか、"ここのメロディーがー"とか唸ってますけど、何も知らない人からすれば紙ペラ一枚に書かれているただの暗号ですよ。
「何だよこの黒いつぶつぶ。インクのシミかよ。fってなんのことだよ。言葉で書けよ」みたいな。たまに言葉で書かれてあると思ったら、英語ですらない、知りもしないイタリア語で書かれてあるし、不親切この上ない。

だけど、読み方が分かるようになると、本当に、世界が広がったような気分に陥ります。この紙ペラ一枚に、宇宙が広がっている。月並みな言い方をすれば、そんなところでしょうか。
例えば、テーマ(何回も繰り返されるメロディみたいなとこ)一つをとってもそうです。作曲家って、どんなメロディ書いたって自由じゃないですか。自由ということは、選択肢が無限にあるということです。
例えば。リズムと、音程と、和音と、組み合わせる楽器と、音の強弱……。
しかも、リズムといったって、全音符から十六分音符、もっと言えば六十四音符まである。音程だって、ピアノの白鍵を叩いた時になる、ドレミファソラシドの七音に、それプラス黒鍵の音を含めれば十二音。
和声は当然腐るほどあるし(腐っちゃいけないけど)、組み合わせる楽器だって、弦楽器から打楽器まで多種多様。音の強弱だって、デジベルで数値化しようと思えば出来ますけど、それにしたって0(無音)から始まって120くらい(わからないけど)はあるんじゃないでしょうか。
例えばそれらを組み合わせるんです。この五種類の要素だけで、膨大な数字がイメージ出来るでしょう? なのに、作曲家が選んだテーマ(メロディ)は一つしかない。

なんだ、じゃあ作曲家はデタラメに音を選んで書いているのか、と思うと、そうじゃないんですね。物事に道理があるのと同じで、音にも理屈がある。
例えば和音にしたって、厳格なルールがある。組み合わせる楽器だって、管弦楽法という、組み合わせの適不適を表した本が書かれるほどです。それに、これは本で読んでいるわけではないのですが、大学で和声学を教えられている音楽の先生も「音楽には均衡の力が働いていて、高音が続いたら、必ず低音が導かれる」と仰っていて、その理屈も面白い。
こういった理屈こそが、音楽が面白いと僕が思う所以なのかな、、と思ったりします。

うーん、ちょっと文章がぐちゃぐちゃになってしまった。
いや、この理屈、なかなか言葉では表しづらいんですよ。
でもこの理屈を、頑張って、学指揮tuttiでは伝えて行きたいですね。

興味がある人、いませんかね? もしいらっしゃったら、是非CMS管弦楽団へ!
これから一年間、もれなく、僕がひいこら言いながら理屈の面白さを伝えようとしているところが見られますよ!

それでは、また!