2015年7月18日土曜日

一筋縄ではいかない調弦

精神年齢診断で60歳だと言われました。そろそろ老後かのぅ。
今日はCMSの皆様にサプライズで誕生日祝いをしていただきました。あ、還暦祝いじゃないですよ←
ホントびっくりしちゃって、何かの間違いでは、と固まってしまったのでいいリアクションが出来なくてすみません。いやー、私の誕生日今月ですらないですからね、びっくりするわな 笑
CMSに入ってから何回か誕生日やってるからそろそろ皆飽きちゃったのかなー、と思っていたのでお祝いしていただいてとても嬉しかったです。ありがとうございました。
誕生日カードに「ブログ読んでます!」と書いてくださっている方が多くいたので、これからも頑張って書こうと思います。まあ、いつも別に頑張ってる訳じゃないんだけどね~(・ε・)

今日は学指揮でスラブ舞曲と新世界を合わせました!
1つ振りの3拍子の曲って合わせるのが難しいですよね(>_<)
メトロノームで練習したら徐々にであってもきっと上手くなるので!へこたれずに頑張ろう!
音源で他のパートとどうかみ合うか聴いてみるのもいいですよねー

さてさて、今日は風邪っぴきゆーきさんにお願いしました。体調悪いのにブログを書かせてしまってもーしわけない。
えーと、これは教科書かな…?笑 弦ってムズカシイんですね!
〈みほる〉
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こんにちは。チェロのゆーきです。長いことお休みしていたCMSにやっと復帰したと思ったとたん盛大に夏風邪を引きました。馬鹿です。生姜湯とにゅうめんがおいしいです。
 さて、木曜日に弦楽器パートでの練習があった際、トレーナーの先生からチェロやヴィオラの調弦についてお話がありました。受け売りになってしまいますがちょこっとだけご紹介をば。

 チェロとヴィオラの弦(五度ずれますがヴァイオリンも同じ)は高い方からA、D、G、Cというように五度ずつ離れた音の名前がついていて、指で押さえない「開放弦」で弾くと、弦の名前通りの音が鳴ります。隣り合う弦同士の音は完全五度と呼ばれる関係にあり、ちょうどいい音程で一緒に弾くととても綺麗な響きの和音が聞こえます。
 調弦するときもこの五度の響きを利用します。まずA線をオーボエなどのAの音に合わせた後、隣り合う弦を同時に弾いて美しく響くポイントを探し、高いほうから一本ずつ弦の張り具合を調整していくことになります

 ところで、二つの音がこうした「響きの綺麗な和音」を作るとき、音の周波数同士は簡単な整数比の関係になっているのだそうです。AとD、DとGなど、先ほどの完全五度の関係にある2音の場合、周波数比は2:3。元のAの周波数に2/3をかけたものがDの音になるということですね。一方、1オクターブ離れた音は完全八度といい、周波数比は1:2になります。Aに1/2をかけたら1オクターブ下のAの音。2オクターブ下だったら1/4です。
 そして2/3は何回累乗していったところで1/2を累乗してゆく数と一致することはありえないわけで、響きの美しい純正の完全五度をいくら積み重ねていっても、元のAをオクターブ上げたり下げたりした音にぴったり戻ることはできないんですね。どうしてもズレが出てしまうことになります。
 3番目の弦に合わせて調弦するヴァイオリンならばそれほど気にならないそうなのですが、ヴィオラやチェロのA線は4本あるうちの一番高い弦です。A線を基準に3回も完全五度を積み重ねて一番低いC線まで調弦するとしだいにズレが大きくなってきてしまい、ピアノなどでよく使う平均律と比べても少し低めのCの音になるとのこと。すると例えば同じ理屈でほんの少し高めになっているヴァイオリンのE線と、チェロやヴィオラのC線を開放弦で同時に鳴らしても、美しい響きにはならなくなるのだそうです。そのためオーケストラで演奏する時にはヴィオラやチェロはC線はちょっとだけ高めを意識して調弦するのがよい、というお話でした。
 色々な楽器が一体となって美しい響きを作る、というのは調弦一つとっても一筋縄ではいかないものなのですね。

 私自身はこうした響きの微妙な差を聞き取るどころか合奏の場での調弦もまだまだうまく出来ず、ついつい電子チューナーで「カンニング」してしまう体たらくなのですが、どうにもすっきりとはいかない音律の矛盾が数字できれいに説明できるのは面白いなーと思った弦練の一コマでした。

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