こんにちは、ブロマスです。
秋コンも終わって2週間がたち、春コンシーズンが始まりました。
新しい曲の譜読みができない自分と作曲家への憎しみが募る時期ですね。
さて今回は、4月13日(土)の春コンで私たちが演奏するカリンニコフの交響曲第1番の魅力ついて、この曲への愛があふれちゃって止まらないインペクのやみーに熱く語ってもらいます。
ロシアものへの偏見があふれちゃって止まらない僕には書けない記事です。書いてくれてありがとう。
それではどうぞ。
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みなさんこんにちは。あんなに蒸し暑かった夏から一転、すっかり肌寒くなりましたね。
少し前になりますが、9/15(土)、無事第96回秋季定期演奏会を終えることができました。ご来場くださったみなさま、ご寄付をしてくださったみなさま、本当にありがとうございました。現役のみなさんは半年弱の練習、お疲れ様でした!
秋コンの気分が抜けないまま次のコンサート、つまり私たちの引退コンに向けての練習が始まってしまいました。今日は切り替えの意味も込めて、びよらを弾く私が次のコンサートのメイン曲、「カリンニコフ交響曲第1番」の魅力を語りたいと思います!!
「えっ誰……?」って思った人が7割でしょう(希望的観測)。私のMacでさえもスマートに変換してくれないほどの知名度です。かりんにコフ。頑張って覚えさせます。
ここまでダラダラ書いてしまいましたが、まずは簡単にかりんにコフじゃないカリンニコフという人について。
彼の名はヴァシーリー・セルゲイェーヴィチ・カリンニコフ。生まれはロシアです。
生い立ちを本当に簡単に紹介すると、小さい頃から音楽の才能はあったけれど、家庭が貧しかったため音楽学校の学費を払えず退学。その後奨学金をもらいながら別の学校で作曲の先生にもつき、頑張ってたらチャイコフスキーに認められ、劇場の指揮者なんかにも任命されたのに結核になってしまい田舎で療養することに。その療養地で2つの交響曲を書くも、病状が悪化し1番の出版を目前に息を引き取ってしまう…(詳しいことはこちら⇨https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%95)。
とまあこのように苦労の多かった人生を送ったカリンニコフだったのですが、交響曲1番にはその苦しみを全く感じさせないエネルギーや、洗練された美しさを持つメロディが溢れています。本当に大好きな曲なので原稿用紙5枚分くらい語りたいのですが、今日は厳選して3つ!!カリ1の聴きどころを紹介します。
1. 第1楽章の第二主題
4楽章でも登場する印象的な第一主題の展開を抜けて、VaとVc、Hrで歌われるのがこの第二主題です。いかにもロシアらしい民謡的なメロディがゆったりと、木管のシンコペーションとともに前に運ばれていきます。この中音域が素晴らしく美しい…その後Fl、Ob、Vnの高音域に受け継がれるのもまた感動です。春コンでは、9月入学の新しいメンバーを迎えた弦の音色をお楽しみください!
2. 第2楽章の主題
1st Vnのそみそみそみ…から静かに始まる第2楽章。各楽器の低い音域で前奏の和音が演奏された後、ヴィオラとコーラングレによる主題が登場します。
このヴィオラというのが大事なんです!!!この楽器にしては比較的高音域のメロディになるのですが、ヴィオラ特有のあたたかく深みのある音色が存分に生かされているフレーズとなっています。もちろんコーラングレも素敵ですよ。期待の後輩ちゃんが演奏するので是非耳を傾けてみてくださいね。
3. 第4楽章の金管
ほぼ曲のクライマックスまで飛んできてしまいました。中高音域の木管と弦楽器によって奏でられる4楽章の新たな主題をバックに、低音域(特に金管が目立つ)によって力強く演奏されるのが第2楽章で登場したあの主題です。ここからは最後の音まで一気に駆け抜けていきます。今年度はたくさんの1年生が金管パートに入ってくれ、私たち20が入団して初めての「金管全員現役団員」が実現しました!とっても嬉しいことです。充実したメンバーでより「CMSらしい音楽」をお届けします!楽しみにしていてくださいね。
長々と語ってしまいました。実はこの曲は私が中学生の頃からずーーーっと演奏したかった曲なんです(中高のオケでもCMSでも選曲会で落とされてきました)。今回提出したのは実は私ではなくてインペク仲間のみーるなのですが、学生オケ最後の本番にして、長年の念願が叶って涙が出るほど嬉しかったです!!本当に!
カリンニコフの知名度をぐっと上げられるような、素敵な演奏をお届けできるよう全力で練習しますので、是非春コンにお越しください!!
〈やみー〉
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